[教育相談] 法政大 第2回 設題 B評価
「カール・ロジャースのカウンセリングの要点を紹介し、それらを青年期の生徒の指導に
用いる場合の注意点と問題点、限界を考察せよ。」
教育相談
第 一 回 (2)カ ー ル ・ ロ ジ ャ ー ス の カ ウ ン セ リ ン グ の 要 点 を 紹 介 し 、 そ れ ら を 青 年
期の生徒の指導に用いる場合の注意点と問題点、限界を考察せよ。
カウンセリングとは、援助を求めている人(クライエント)に対する心理的コミュニケ
ーションを通じて援助する営みである。
カール・ロジャースは、それまでの「解釈、忠告、説得」を中心としたカウンセリング
の方法に疑問を持ち、忠告や説得を与えることは援助にならないと批判し、非指示的カウ
ンセリング(=来談者中心療法)を提唱した。これは、クライエント(来談者)の発達や
適応を促進するために、クライエント自身の潜在力によって、非指示的に問題の解決を進
めていく方法である。具体的には、援助者(カウンセラー)は、自分の考えや指示を示さ
ず、温かい人間関係の中で、それらをクライエントの言葉や感情に反映させることによっ
てクライエントを受容し、その内面の世界を共感的に理解することを重視している。この
カウンセリングでは、肯定、共感、自己一致がカウンセラーの態度として求められる。
彼の理論は、人...