「下記の言葉をすべて用いながら、統計的仮説検定について述べよ。母集団・標本・帰無仮説・対立仮説・有意水準」
統計的仮説検定とは。ある仮説の正否について統計的に検討する方法である。
統計的仮説検定について、下記のテーマを例にとって、その手順や考え方を述べる。
A君とB君は、小学6年生である。最後の運動会でのリレーの選手であるが、2人の内どちらをラストランナーにするか決定しなければならない。そのために体育教師は、これまでに15回二人を走らせてデータを取っていた。A君が12回、B君よりも速くゴールしたという結果がでている。
統計的仮説検定の基本的な考え方は、まず「差がない」という仮説をたて、実際の結果がそうでないものであったとき、「差がない」と立てた仮説が間違っていると判断するのである。
帰無加瀬悦と対立仮説の設定
先生のとったデータから見れば、A君の法がB君より速くラストランナーに決定すべきではあるが、最初に建てる仮説は、本来主張したい事と反対の内容にする。つまり、A君とB君の走る速さは差がない。五分五分であるという仮説をたてる。差がないとか効果がないという仮説は、最...