■市場規模
これらのPCMsは当初から360ユーザーに低価格帯の商品を360と同等かそれ以上の品質で提供することを目標としていた。このことが可能になったのは理由の一つは、360によって生み出された大きな顧客基盤であった。
こうしたPCM製品に対してIBMは脅威を抱かず、729タイプドライブのわずかな値下げ以外は大きな対策を行わなかった。
■価格
しかしながら、PCM製品の導入は次第にIBMシステムのユーザーに受け入れられた。このPCM製品は低価格であり、かつ高コストであったが製造業者に利益をもたらした。これは、IBMが高価格を維持していたためである。
■技術
IBMのマーケティング幹部は、PCMsがIBMと同等の製品を生産することは難しいことではないと報告した。この15年間、IBMは技術や設計をほとんど変えてこなかったためである。
<ディスクドライブへの進出>
PCMsがディスクドライブへ進出し始めたのは、テープドライブへ進出した1~2年後であった。テープドライブとは異なり、ディスクドライブは、IBMによって性能が向上されてきており、特に360向けにおいては性能が向上し...