基本情報技術者試験(午後)
オリジナル模擬試験
150 分
問題番号 問 1~問 7 問 8-A 問 8-B
選択方法
5 問選択
必須
必須
※全ページ印刷すると 29 枚になります。
※解答用紙と模範解答は最後のページにあります。
※ソフトウェア開発の問題である問 9~問 13 を省略しています。
実際の試験では問 9~問 13 の 1 問を選択して、解答してください。
--1--
【問題一覧】
問題番号
出題分野
テーマ
問1
ハードウェア
コンピュータの命令実行
問2
データベース
関係データベース
問3
ネットワーク
IP アドレス
問4
情報セキュリティ
セキュリティ対策
問5
ソフトウェア設計
UML クラス図
問6
マネジメント
IT サービスマネジメント
問7
ストラテジ
事業の分析
問題番号
出題分野
テーマ
問 8-A
アルゴリズム
整数型関数
問 8-B
アルゴリズム
基数変換
問題番号
出題分野
テーマ
問9
C 言語
問 10
COBOL
※実際の試験では1問選択して、
問 11
Java
解答してください。
問 12
CASL
問 13
表計算
--2--
問1
命令の実行に関する次の記述を読んで,設問 1~2 に答えよ。
1 語が 16 ビットで,主記憶の容量が 8,192 語の計算機がある。 8 個の汎用レジス
タ(0~7)とプログラムレジスタ(以下,PR という)をもつ。 命令語(2 語長)の
形式は次のとおりである。
OP
8bit
R
3bit
X
2bit
I
1bit
D
2bit adr
16bit
OP:命令コードを8ビットで指定する。ここでは,次の三つの命令コードを用いる。
20 16
実効アドレスを R で指定された汎用レジスタに設定する。
21 16
実効アドレスが指す語の内容を R で指定された汎用レジスタに設定する。
FF16
実行を終了する。
R
: 汎用レジスタの番号(0~7)を 3 ビットで指定する。
X
: 指標レジスタの番号(1~3)を 3 ビットで指定する。 指標レジスタには,指定
された番号の汎用レジスタを使用する。 ただし 0 が指定されたときは,指標レ
ジスタによる修飾は行わない。
I
:間接アドレス指定を行うときは1を行わないときは 0 を 1 ビットで指定する。
D :拡張用の 2 ビットで,常に 0 である。
adr :アドレスを 16 ビットで指定する。
命令語の実効アドレスは,表のとおりに計算される。
X ,I と実効アドレスの関係
表
X
I
実効アドレス
0
1 ~ 3
0
1 ~ 3
0
0
1
1
adr
adr +( X )
( adr )
( adr +( X ))
(
)内のレジスタ又はアドレスに格納されている内容を示す。
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設問 1
正しい答えを, 解答群の中から選べ。
汎用レジスタと主記憶の内容が図に示す値(値は 16 進数)のとき,PR に 0100 16 を
設定してプログラムを実行した。 ここで,0100 16 番地の命令は,011B16 番地(下線)
の内容 0113 16 を汎用レジスタ 0 に設定している。
汎用レジスタ
0:0003
1:0000
2:0000
3:0000
4:0000
5:0000
6:0000
7:0115
プログラムレジスタ
PR:0100
主記憶図
(汎用レジスタ,PR と主記憶の値)
アドレス
+ 0
+ 1
+ 2
+ 3
+ 4
+ 5
+ 6
+ 7
00F8
0000
0000
0000
0000
0000
0000
0000
0000
0100
2100
011B
20C0
0003
2170
0111
21B8
011A
0108
FF00
0000
0000
0000
0000
0000
0000
0000
0110
0000
0001
0002
0003
0004
0005
0006
0007
0118
0110
0111
0112
0113
0114
0115
0116
0117
0120
0118
0119
011A
011B
011C
011D
011E
011F
実行終了時の汎用レジスタの状態
0:
(a)
1:
(b)
4:
(e)
5: 0000
2:
(c)
3:
(d)
6: 0000
7:
(f)
解答群
ア
0000 16
イ
0001 16
ウ
0002 16
エ
0003 16
オ
0004 16
カ
0005 16
キ
0006 16
ク
0113 16
ケ
0115 16
設問 2
コンピュータの命令実行順序として,適切なものはどれか。
( g )に記入すること。
ア
オペランド読出し → 命令の解読 → 命令フェッチ → 命令の実行
イ
オペランド読出し → 命令フェッチ → 命令の解読 → 命令の実行
ウ
命令の解読 → 命令フェッチ → オペランド読出し → 命令の実行
エ
命令フェッチ → 命令の解読 → オペランド読出し → 命令の実行
--4--
問2
関係データベースに関する次の記述を読んで,設問 1~3 に答えよ。
B社では,社員に関連する関係データベースを構築し,各部署からの問合せに対応し
ている。 B社の関係データベースの構造の一部を図に示す。使用する表は図1のとお
りである。網掛けした項目は主キーを表す。
社員表
社員コード
氏名
年齢
部署表
役職コード
入社年
退社年
役職表
部署コード
部署名
役職コード
役職名
研修実施表
年度
研修コード
研修名
研修開始年月日
研修コード
社員コード
研修終了年月日
研修日数
受講表
年度
受講日数
図1
(1)
表の構成
社員表は,社員(退職者を含む)の情報を管理する。在職中の社員の退職年月日
は NULL とする。
(2)
部署表は,B社の部署名を管理する。
(3)
役職表は,B社の役職名を管理する。
(4)
研修実施表は,年度ごとにB社が実施した研修名と研修期間を管理する。
(5)
受講表は,各社員が受講した研修とその日数(受講日数)を管理する。社員は, 本
人が必要と思う研修だけに申し込み,受講する。受講予定の社員が受講しなかっ
た場合, その研修の受講日数の値は 0 となる。
(6)
B社で規定する年度は,その年の 4 月 1 日から翌年の 3 月 31 日までである。
2013 年度は,2013 年 4 月 1 日から 2014 年 3 月 31 日までとなる。
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設問 1
関係データベースのキーには,主キーと外部キーがある。これらのキーには,
次の制約が課せられている。次の( a )( b )( c )に入れる正しい答えを,解答群の中から
選べ。
主キー制約
( a ) : 主キーとなる項目の組み合わせの値が,表の中で唯一であること
( b ) : 主キーを構成する項目の値は,空値をとってはならないこと
外部キー制約
( c ) : 外部キーとなる項目の組み合わせ値が,参照先の表に必ず存在すること
外部キーに対応する行が,参照先に存在すること
解答群
ア
一意性制約
イ
整合性制約
ウ
非ナル制約
エ
参照制約
オ
分散制約
設問 2
入社 2 年目の社員が,入社以来1日でも受講した研修にどのようなものがあ
るかを知りたい。
次の SQL 文中の( d )( e )( f )に入れる正しい答えを,解答群の中から三つ選べ。 こ
こで,入社 2 年目の社員とは,入社した年度が 2013 年度で,かつ在職中の社員とする。
SELECT DISTINCT 研修名 FROM 受講表, 研修実施表, 社員表
WHERE 受講表.社員コード = 社員表.社員コード AND
( d ) AND
( e ) AND
( f ) AND
退職年月日 IS NULL AND
入社年月日 BETWEEN '2013-04-01' AND '2014-03-31'
解答群
ア
研修実施表.研修コード = 受講表.研修コード
イ
研修実施表.年度 = '2013'
ウ
研修実施表.年度 = 受講表.年度
エ
研修日数 > 0
オ
受話回数 > 0
カ
受講表.年度 = '2013'
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設問 3
B社では,研修を受講した社員に対して,本人の受講実績だけが照会できる
SQL 文が提供されている。しかし,役職名の中に"部長"という文字列がある 社員("
部長",
“副部長","部長代理"など)は,自分の受講実績だけでなく, 同じ所属部署に
いるすべての社員の受講実績を照会できるようにしたい。 この照会ができる社員を選
択する SQL 文の説明としてに入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。
役職表の役職名に"部長"という文字列を含むすべての役職は( g )として検索する。同
じ所属部署の社員を抽出するには,次のとおりにする。
受講表...