佛教大学
人権(同和)教育レポート
2013年合格済み
50年に及ぶ戦後の同和教育史を概括し、同和(人権)教育の意義と学校における同和(人権)教育実践のあり方を具体的に論述すること。
まず始めに、私や私の周りの友人はこれまで「同和教育」を受けたことがほとんどなく、知識も少なかった。だが、私の親戚が結婚したにもかかわらず、結婚相手が被差別部落出身者であったため、祝福もされず、親族から反対されているという話を身近に聞いたことがある。そこで、戦後60年以上たった今でも身近に残るこの問題を意識した上で同和教育のあり方について論じていきたい。
同和教育とは、同和問題の解決に果たす教育の役割である。同和問題は、「人の生まれ」に対する差別である。本人の努力や人格とは何も関係ないところから生まれる差別だから、アンフェアな点にも大きな問題がある。これを解決するために、国は様々な対策をとるだけでなく、同和問題の解決は「国の責務であり、同時に国民的課題である」としている。それにも関わらず、戦後60年以上たった今でもこの問題が私たちの身の周りに残っているのが現状なのである。
戦後の同和教育は、1951年のオールロマンス事件を機に進展した。それまでは、民...