第1課題
V(被害者)が行方不明になったと家族から捜索願が出されていたところ、X(被告人)がVのキャッシュカードを用いて自動預払機から現金を引き出していたこと、Vの自動車が山中に放置されていたこと、Vの自動車やV宅から血痕が見つかったことなどから、強盗殺人事件との疑いが生じ、捜査が進められる中でXが容疑者として浮かんできた。警察官は、数ヶ月にわたりXの動静観察を続けていたが、Xが公道上のゴミ集積所に排出したゴミ袋に何か本件の証拠となるものがないかを探し、現金自動預払機の防犯カメラに写っていた人物が着用していたダウンベスト及びその人物がはめていた時計と似たダウンベスト及び時計を領置した。この捜査方法の適否を論じなさい。
第2課題
被告人Aはかねて窃盗の被疑事実による逮捕状が発付されていたところ、警察官3名は、逮捕状を携行しないでA方に赴いた。警察官等は、A方前でAを発見して任意同行を求めたところ、Aは逃走したが、まもなく逮捕された。その後、Aは警察署に連行された直後に、逮捕状を提示された。逮捕状には、逮捕現場において逮捕状を提示してAを逮捕した旨のP警察官作成名義の記載があり、また、P...