「12の防衛機制と3症状についてのまとめ方が手際良い」とのコメント頂きました。
適応・不適応の心理的機制、またそれらからひき起こされる特徴的行動について説明せよ。
「適応」とは、個人と環境との相互作用において、両者の間に何らかの一致ないし調和の状態がある場合をいう。人が生きていくためには、その環境と状況に応じた行動をとらなくてはならない。さらに単なる生命の保全だけではなく、欲求を満たして行動できるように調整していかなくてはならない。このように主体としての個人がその欲求を満足させようとして、環境の諸条件と調和するためにとる行動や、態度を「適応」と呼ぶ。
これに対し、社会の秩序や規範に対して、自己のパーソナリティやその他の個体的条件を適合的に調和・調整させていくことが何らかの理由でできなくなることを「不適応」と呼ぶ。
適応・不適応の状態になった時に、どのような行動をおこすのか、考察していきたい。
人や動物の行動の背後には必ずそれを引き起こす原因がある。この原因となる内的な状態を「動機」といい、そしてその動機によって人や動物が「目標」に向かってある種の行動に駆り立てられる心理的な作用を「動機付け」と呼ぶ。「動機付け」を引き起こす様々な動機は①生理的動機②内発的動...