社会福祉科通信教育のレポートです。文字数は1600字程度。「措置から契約へ」というキーワードについて考察しています。レポートの評価は優(100~80点)です。参考になれば幸いです。
今日の社会福祉の基調を語るものとして、「措置から契約へ」というキーワードがあげられる。これは単に福祉サービスの利用方法が転換しただけではなく、社会福祉制度の枠組みが大きく再編され、措置制度のなかに統合されていた公的扶助と福祉サービスが、それぞれの機能に相応しい役割を与えられたともいえる。
「措置制度」とは、措置権者である行政機関が措置を決定し、その措置を福祉サービス提供者(施設や事業者)に委託することで福祉サービスを利用者に提供する制度である。またこの制度は、行政が直接的に対象者の生活を保持し、問題状況に介入することから公的責任がわかりやすく、機関委任事務という枠組みではあったが、国が直接...