NPOとは何か

閲覧数1,090
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 全体公開

    資料紹介

    資料の原本内容

    総合政策概論課題
    NPOとは何か。NPOとNGOの違いは何か?(636文字)

    NGOは国際的な活動をしている非政府組織のことで、NPOは、NPO法の規定する非営利組織のことをいいます。NPOの活動の範囲は国内・国外に関わりありません。違いは、NPOが法人格を持っていることです。

    「NPOは何か?」を理解するために、何の略称であるかをみると、「Non Profit Organization」の頭文字を指すことが分かります。これは、「利益を目的としない組織」であり、営利を目的とする企業とは対立をなす概念ということになります。さらに、非営利の政府機関組織とも区別されるため、「民間」非営利組織と限定的に理解するのが一般的です。すなわち、NPOとは、収入から費用を差し引いた利益分を関係者に分配することが制度上または事実上できない民間組織をいいます。

    NPOの組織的特徴は、団体の多様性にあります。規模、法人格の有無、事業内容、活動地域、収入構造など、さまざまな点で、多様性が認められ、たとえば、年間収入50万円以下の団体から、何十億円にも及ぶ団体まで、さまざまな規模の団体を含みます。活動分野についてみても、医療や人権、文化、環境、教育、海外援助など、多彩な分野に及びます。こうした多様性を踏まえたうえで、NPO団体に共通する点を挙げるとすると、(1)実質的に、規約や定款が定められている正式の組織であること(formal organization)、(2)政府や行政とは区別される民間組織であること(Nongovernmental)、(3)利益分配をしないこと(nonprofit-distributing)、(4)理事会等の意志決定機関をもつ自己統治的組織であること(self-governing)、(5)自発的組織であること(Voluntary)といった点が挙げられます。

    NPOやNGOは政府(行政)と何が違うのか(503文字)

    現在、私達が住む社会は、少子高齢化問題、地球環境問題、在住外国人の生活問題、貧困、地域紛争、教育に関する問題など、様々な課題が存在しています。これらの課題解決に取り組むのがNPO・NGOです。

    行政は、NPO・NGOと同様に社会の課題を解決する役割を持ちますが、公平性を原則とするため、行政では対応できない問題が存在します。例えば、環境問題などに対して、行政では、問題の認識や解決策の検討、法律・条令の策定など、解決策を実行するまでに多くの時間を必要とし、迅速な対応は不得意です。また、公平性・平等性の原則から、多数の人が望むサービスは提供できても、一部の少数の人が望む要望に対応することができません。例えば、公立学校の給食で食物アレルギーを持つ子どもたちには対応できないなどです。そういった企業・行政では十分に対応できない社会課題の解決の主体として、NPO・NGOが登場します。NPO・NGOは、困っている人や現象などを目の前にして、「なんとかしなければ」「とにかくやってみよう」と行動に起こします。ですから、先駆的で迅速な対応をすることができるのです。また少人数であっても、ニーズがあれば独自のサービスや事業を立ち上げるなども可能です。
    社会的企業とは何か?社会的企業とNPO及びNGOとの違いは何か?(832文字)

    そもそも社会的企業(ソーシャル・エンタープライズ)とは何か。このテーマに

    おいては様々な定説がありますが、次の3つの要件の特徴を挙げることができます

    ひとつは「社会性」社会的ミッション(social mission)です。これはローカル/グローバルコミュニティにおいて、今解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること。そのベースにはそれぞれの領域においてどのような社会を求めていくのかという価値やビジョンがある。社会的なミッションに地域社会、ステイクホルダーからの支持が集まることで、ソーシャル・エンタープライズの存在意義が認められ、事業は成立します。二つ目は「事業性」社会的事業体(social business)です。

    社会的ミッションをわかりやすいビジネスの形に表し、継続的に事業活動を進めて

    いくこと。この社会的事業を形にする組織形態は様々にありえます。事業においては

    マネジメント能力、とくにステイクホルダーとのコミュニケーション能力、商品・

    サービスの開発力、マーケティング力が求められる。さらに市場社会において活動する事業体であるから、ステイクホルダーにアカウンタビリティをもって経営活動

    を行っていく必要があります。三つ目は「革新性」ソーシャル・イノベーション(social innovation)です。新しい社会的商品・サービスやその提供する仕組みの開発、あるいは一般的な事業を活用して(提供する商品自体は従来のものと変わらないが)社会的課題に取り組む仕組みの開発。こういった社会的事業を通して、新しい社会的価値を実現し、これまでの社会経済システムを変革していく可能性を示していくことです。NPOとの違いは「資金を何に依存するか」にあります。NPOは寄付や会員非などに大きく依存するところが多く、また税制面を考えるとNPO法人などを取得するケースも多いです。ソーシャル・エンタープライズは最初はNPO法人などの形式を取っていたとしても、最終的には自己資金を増幅させるという企業が持つ機能を兼ね備え、自己増幅できなくてはなりません。

    社会的企業はトヨタのような企業と何が違うのか(377文字)

    「ミッション」(事業目的または社会的使命)の違いにあります。株式会社のオーナーは言わずと知れた株主ですが、会社は株主利益のため事業を通して「経済的利益(価値)」を追求することが原則的なミッションとなります。これに対して社会的企業は地域社会に対して「社会的利益」を追求することが原則的なミッションとなります。また社会的企業は株式会社のようにオーナーを特定する企業もあります。社会的企業は地域社会に対して「社会的利益」を追求するため、私的な利益を目的としていないためで、強いて言うならオーナーは地域社会。または地域社会によって選ばれた理事会と考えることもできます。つまり地域社会がオーナー。従って社会的企業は事業を通して地域社会のために貢献すること。「社会的利益」の追求がミッションとなり、儲かった収益は地域社会(オーナー)へ再配分することが原則となります。

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。