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褥瘡とは身体の骨突出部で皮膚や、皮下の組織が自分の体の重さで圧迫され局所の血流が遮断され、その部位の組織が壊死に陥り、皮膚潰瘍を生じたものである。進行した褥瘡では骨組織が露出し、治りにくい。褥瘡は床ずれともよばれ長期臥床を強いられる脳血管系及び脊髄系障害による麻痺、あるいは老人性精神障害、老衰、悪性腫瘍の終末期など自分自身で体位の変換が不可能な患者によく見られる合併症である。人体の毛細血管圧力は32mmHgとされ、これを超えた圧迫が局所に加わると毛細血管が閉鎖し決行が障害され、この状態が長時間継続すると褥瘡が発生する。褥瘡発生までの血流の障害時間は、局所に加わる圧迫が弱いと長時間、強ければ短時間に発生する。通常、局所の圧迫継続時間は2時間以内にとどめれば発生を予防できるとされている。
①可動性の減少、活動性の低下、知覚認知の障害
患者の可動性の減少、活動性の低下、知覚認知の障害は同一体位を招き、圧迫を持続することに繋がる
②同一体位による圧力の継続
圧力の継続は、褥瘡の直接的な原因であり、これにあたるのは体の重さによる圧迫である。圧迫が長時間続くと圧迫を受けた部分の皮膚は壊死に陥る。特...