二〇〇〇年十二月の教育課程審議会「児童生徒の学習と
教育課程の実施状況の評価の在り方について」答申では、学力は知識の量のみではなく「生きる力」がはぐくまれているかどうかでとらえる、としている。このことから、指導方法も以前のような系統性を重視した詰め込みではなく、子ども自ら活動するように促さなければならない。「話すこと・聞くこと」の指導において、これが最も重要なことだと言える。興味・関心を持たせ、学習目標のもとに自分なりの学習を進め、それを全体で話し合うという学習スタイルは、聞く
必然性や話す必然性が盛り込まれており、まさにそれは「話すこと・聞くこと」である。実践の例としては、文章を読んで「主題について考える」というものがある。ひとつのテーマのもとに、それぞれが文章を読み、それを皆の前で発表する。聞く側は自分の考えたことと比較する。自分の意見と異なればどう違うか説明し、またなぜこのような意見になったのか理由や根拠を示す。さらには相手の意見を評価するということもできる。
ただし、これらの方法は自発的に行わせると雖も、放任では成り立たない。特に低学年や中学年でそのまま学習活動に盛り込むことは難しい。
二〇〇〇年十二月の教育課程審議会「児童生徒の学習 と
教育課程の実施状況の評価の在り方について」答申では、学力
は知識の量のみではなく「生きる力」がはぐくまれているかどうかでとら
える、としている。このことから、指導方法も以前のような系統性を
重視した詰め込みではなく、子ども自 ら活動するように促さなけれ
ばならない。「話すこと・聞くこと」の指導において、これが最も重要
なことだと言える。興味・関心を持たせ、学習目標のもとに自分な
りの学習を進め、それを全体で話し合うという学習スタイルは、聞く
必然性や話す必然性が盛り込まれており、まさにそれは「話すこと・
聞くこと」である。実践の例としては、...