発熱の講義についての資料です。
内容は体温の分類
体温測定部位
ICU患者の発熱の原因は?
感染に伴う発熱のメカニズム
サーモスタット(セットポイント)の考え方
熱の放散について
クーリング施行時期と注意点
クーリングの問題点
熱中症・うつ熱・中枢性による発熱経過
発熱と炎症は何故おきるか?
発熱時の経過
解熱剤使用時の発熱経過
なぜNSAIDSの投与で血圧が低下するのか?
抗炎症作用が危険な訳
解熱剤問題点
体温管理について
本日の講義の流れ
体温の分類
中枢温(核心温) 36.5~37℃
末梢温(外殻温) 正常体温時は36℃以下
食道温、鼓膜温、肺動脈温、膀胱温、直腸温
皮膚温、筋肉温
体温測定部位
中枢温を反映ーICUにおける測定値の正確性の順
1.血液温→2.食道温→3.膀胱温
4.直腸温→5.口腔温→6.鼓膜温
中枢温を概ね反映(時に中枢温と乖離)
1.直腸温、膀胱温ー内臓血流再分布、術野の影響
2.鼓膜温ー皮膚温の影響
3.舌下温、腋下温ー外気や皮膚温の影響
(From Guidelines for Evaluation of New Fever in Critically ill Adult Patients)
ICU患者の発熱の原因は?
感染性発熱 (中枢温は一般に41℃を超えない)
1.人工呼吸器関連肺炎 2.カテーテル関連血流感染症(CRAーBSI)
3.傷部感染 4.尿路感染症(尿道カテーテル関連感染症)
5.クロストリジウム・ディフィシル腸炎 6.副鼻腔炎
非感染性発熱 (中枢温は39℃を超えない事が多...