聖徳通信で合格したレポートです。
今日、子ども達は様々な遊びをしているのを目にする。現代は数十年前と比べると、野外で遊ぶ子ども達の姿を見ることは随分と減ってしまったが、「砂遊び」や「ごっこ遊び」等は、きっと誰もが経験したことがある遊びだろう。では、その二つの遊びを通して、一体どのようなものが育つと言うのであろうか。
まず、砂遊びについてだが、この遊びは素朴且つ、いろいろな経験が得られる素晴らしいもので、子ども達がその友達と触れ合う機会も多く、社会性が育つためにも良い遊びである。砂遊びでは、日差しに暖められた砂に手を突っ込んだり、裸足で砂を踏んだ感触、握った指の間からさらさらと砂を落とす感触等を、子ども達は体の感覚を通して感じることができる。また、作った砂の山の大声を出しながら楽しそうに壊し、また作り始める。普段の生活では厳しく止められてしまうであろうこの“破壊する”という行為を、安全に満足いくまで行うことで、子ども達は興奮と開放感を経験する。そしてそれによって情緒が安定するのである。
また、砂遊びでは創造力も養われる。例えば砂のケーキだが、丸い円筒のものを作ったと仮定する。だがここで子ども達はただ単に丸い形だけ...