【マクベス】 〜登場人物の性格について〜
新潮文庫
ウィリアム・シェイクスピア
訳・福田 恒存
今回、マクベスを読んで、 登場人物について自分なりの解釈をしてみた。たとえば、マクベスは利己的で非感情的、マクベス夫人は利己的で感情的、王ダンカンは利他的で感情的、という風にだ。(P3.図参照)これが正しいかどうかはシェイクスピアに聞くしかない。別にこの分類には、善い悪いの判断はないのだが、非感情的な利己主義、というのはどうも印象が悪い。かみ砕いて言えば、よく考えた上で自分のことを大事にする、とも言えるあたりにそんな感じがつきまとうのかもしれない。
このなかで、マクベス夫人について考えてみようと思う。マクベスが戦場で魔女に「あなたはやがて王になる人だ」と吹き込まれ、自分の主人を使いダンカン王を殺そうと野心を抱きます。マクベス自身は王を殺すことをだんだん躊躇し始めるのですが、夫人は逆で「さっさと王を殺せ」といわんばかりなのだ。
【マクベス】 ~登場人物の性格について~
新潮文庫
ウィリアム・シェイクスピア
訳・福田 恒存
今回、マクベスを読んで、 登場人物について自分なりの解釈をしてみた。たとえば、マクベスは利己的で非感情的、マクベス夫人は利己的で感情的、王ダンカンは利他的で感情的、という風にだ。(P3.図参照)これが正しいかどうかはシェイクスピアに聞くしかない。別にこの分類には、善い悪いの判断はないのだが、非感情的な利己主義、というのはどうも印象が悪い。かみ砕いて言えば、よく考えた上で自分のことを大事にする、とも言えるあたりにそんな感じがつきまとうのかもしれない。
このなかで、マクベス夫人について考えてみようと思う。マクベスが戦場で魔女に「あなたはやがて王になる人だ」と吹き込まれ、自分の主人を使いダンカン王を殺そうと野心を抱きます。マクベス自身は王を殺すことをだんだん躊躇し始めるのですが、夫人は逆で「さっさと王を殺せ」といわんばかりなのだ。
こ...