幼稚園教育要領第1章総則の第2「教育課程の編成」において、「各幼稚園においては、教育基本法及び罰公教育法その他の法令並びにこの幼稚園教育要領の示すところに従い、創意工夫を生かし、幼児の心身の発達と幼稚園及び地域の実態に即応した適切な教育課程を編成するものとする。」と定められているように、教育課程とは、各幼稚園の教育目標を達成させるために作成される、幼稚園生活全体における教育計画の土台となるおおまかなプランである。本レポートでは、教育課程の意義と、教育課程をどのように構成すべきかを述べていきたい。
教育課程とは、各幼稚園における教育の目的や目標を達成させるために、幼稚園でどの様に幼児を迎え入れ、過ごさせ、また育て、小学校に送り出すかという方向性を示す、幼児の発達を見通した上での長期的視野をもった全体的なプランのことをいう。教育課程を編成することは、保育者同士で園の持つ保育の基本柱を共有し、保育者全員が共通した具体的活動目標をもてることに貢献し、各クラスの担任が園児の指導計画を作るにあたって、園の保育の基本や向かう方向を知り、幼稚園全体で一貫性のある保育を行うために非常に重要である。また...