明星大学 通信教育 PE2060 法律学概論1(国際法を含む) 1単位目 合格レポートです。
明星大学 法律学概論1(国際法を含む)1単位目
参考文献 『現代法学入門 第四版』伊藤正巳・加藤一郎
編(有斐閣) 配本 2011年度~
課題 日本国憲法76条第3項は「すべての裁判官はその
良心に従い独立してその職権を行ひ、この憲法および法
律にのみ拘束される」と規定するが、裁判官が「憲法お
よび法律」に判断の根拠を求められない場合には何を基
準に判断を行えばよいのかについて論じなさい。
教科書には裁判官の判断の仕方について、概念法学の
考え方と自由法学の考え方の説明がある。概念法学の考
え方とは、法は全体として完結性をもち、事実に対して
法規を適用すればおのずから結論がでてくるとするもの
である。結論がその事件に妥当であるかどうかは顧慮さ
れず、裁判官は法を形式的に三段論法によって適用する
自動機械のようであるべきとされる。これに対し、自由
法学の考え方は、法規からの機械的な演繹を排し具体的
な社会事実のなかから自由にかつ科学的に法を発見すべ
きとするものである。結論の具体的妥当性を重んじ、裁
判官の法創造的作用が強調される。
実際の裁判官の判断の過程は、自由法学の考えに近...