国語史の時代区分と国語史の必要性と価値について、述べています。
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「国語史 の時代区分 と国語史 の必要性 と価値 」
まず 、国語史 の時代区分 の必要性 と価値 について 記述 する 。
言語 が絶えず 変遷 するように 国語 も瞬時 もとどまることなく 変遷 している 。そして 、そ
れは 、急激 に行われるのではなく 、長い年月 にわたって 徐々に進行 する 、たとえば 、ある
時代 の国語 の上に一つの 音韻上 の変化 が起きた 場合 に、それまで 行われていたもとの 音韻
が一律 に消滅 し、すべて 変わってしまうということはない 。普通 、今までのものと 新しい
ものとが 両方 とも 行われるという 時期 があるものである 。また 、個々の事象 についてみて
も、その 一つ一つの 変遷 の様相 は違い、その 時期 がずれていることもある 。したがって 、
国語史 においては 、政治史 や制度史 などのように 、変遷 の時代 を明確 に区分 することは 不
可能 である 。
しかし、国語史を大観すると、音韻などの各方面にわたって、変遷の急激な時期と緩慢
な時期 とがあって 、それらが 交替 し、各交替 ...