第1設題:「教職が直面する今日的課題」について①世界の各国と比べて、②わが国の過去と比べて、③教職以外の他の職業と比べて、という三つの比較的視点から考察しなさい。
【参考文献】
教育と社会 陣内 靖彦・穂坂 明徳・木村 敬子 学文社
【評価】:A
第2課題 第1設題
心の健康問題を抱える教職員数は、増加傾向にある。文部科学省の教職員の病気休職についての調査では、2009年には8,600人を超え、10年前と比べると約3倍の値を示している。中でも精神疾患による休職者は、全体の約6割を占め、大多数はうつ病である。中高年が全体の7割を占め、児童生徒の対応に直接あたる一般教諭が9割以上となっている。精神疾患を発症する原因として、「長時間労働」「職場での人間関係」「複雑化する児童への指導」「多様化する保護者からの要望への対応」「本人の家庭事情」などが考えられる。2005年に文部科学省が行った「教職員の健康調査」によると、持ち帰り仕事を行っている教職員は97%であり、約20%が月80時間以上の時間外労働を強いられている。これは、教師の力量や要領の悪さというよりも、ゆとり教育、特別活動、
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授業時間の拡大とともに、上司や保護者からの要望が多様かつ複雑化してきたことに関係していると思われる。
しかし、このような問題は、教職員に限ったことではない。厚生労働省の「労働安全衛生基本調査」によると、...