日大通信 租税論 分冊1 合格レポート

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    日大通信 租税論 分冊1 合格レポート 平成23、24年度課題
     現代の租税の原則は、公平の原則、中立の原則、簡素の原則の3つであると言われている。その中で、中立の原則とは、「租税論(高木勝一著)」によると、効率的な市場における経済上の決定に対する干渉を最小にし、資源配分を攪乱しないということである。この定義における「資源配分の攪乱」とは何なのか、コーヒーと紅茶を例に説明する。まず、この2つが同額で販売されていたとする。そして、ある時からコーヒーにのみコーヒー税がかかるようになった。この時点で、コーヒーは、紅茶よりも課税分だけ価格が高くなってしまう。すると、コーヒーを好んでいた人は、より安い紅茶を購入するようになり、コーヒーは売れなくなってしまう。また、コーヒーの生産量は減らさざるをえなくなる。このように、課税前と課税後で、消費者や生産者の行動に影響が出てしまうとき、このコーヒー税は資源配分を攪乱していることになる。さらには、コーヒー税により税収を見込んでいた予測に反して、コーヒーの消費量が減少したことにより税収も必要な額以下になってしまう。この例からも分かるように、中立性が必要である...

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