「肢体不自由がある子供の特別支援教育の現状について述べよ。」
Ⅰ.序論
肢体不自由の子どもを教育する特別支援学校や特別支援学級に在籍する子どもは、障害の重度・重複化の傾向にあり、非常に多様化してきているといえる。自立活動の在り方を考える場合、障害の重度化・多様化した状況にある子どもたちに 対して、一人一人への理解の在り方やかかわり方といった「個に応じた指導」を実施し、対応していくことが課題と考えられる。
Ⅱ.本論
●肢体不自由の子どもを対象とする特別支援教育の現状
日本では、肢体不自由の子どもを対象としている特別支援学校は、主に旧・養護学校の制度を母体としていることが多い。肢体不自由者のみを対象としている特別支援学校の中には、特別支援学校の制度が発足した後も、校名に「養護学校」の名称であることも多い。場合によっては、「肢体等特別支援学校」の名称の特別支援学校もあり、「肢体等特別支援学校」の呼称は、法令文の一般名詞として用いられることもある。一般的に肢体不自由者のための学校と捉えられている。肢体不自由者の学校として、児童福祉法の重症心身障害児施設に併設もしくは隣接するものには、重症心身...