2.カリキュラム(教育課程)の評価について、他の教育評価、とくに授業評価と学力評価にも言及しながら、その意味や意義、課題および留意点などについてまとめなさい。
3.現代の学校教育がもつ複数の課題について、今後のカリキュラム改革と教育経営に関連して論じなさい。
2 戦後初期の学習指導要領の中で、「教育過程の評価」という用語が最初に登場した。そこには、今日に通じるカリキュラムの評価の意義や目的について、めざす教育目標がどの程度に実現されるかどうかを知ること、教育課程の改善と再構成の仕事の資料を得ること、の2点が明記されており、まさしく、「教育課程の評価と改善とは連続した一つの仕事」であるとする高い見識が示されている。近年、「規制緩和」による地方分権化の時代を迎え、あらためて、「学校を基礎にした教育課程開発」の必要性が強調されるようになった。
カリキュラムとは、子どもたちの成長と発達に必要な文化を組織した、全体的な計画と、それに基づく実践と評価を統合した営みと定義できる。この編成と組織に関する評価をカリキュラム評価という。カリキュラム評価を基本的な軸にし、授業評価を基盤に据えつつ、カリキュラム全体における目標の内実と配置を問うものであるといえる。この定義から分かるように、カリキュラムと授業実践・教育実践とは一体の関係にあるが、カリキュラムにはそれ独自の領域や課題がある。カリキュラム評価と密接に関連した教育評価には、「学力」が子どもの中にどのように...
テキストを主に、厚生労働省のHP、図書館で借りてきた関連する本などを参考文献にしています。
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