研究所見学

閲覧数1,980
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    東京都老人総合研究所を見学し,説明や実験を通して研究内容を理解する.

    脳全体の血流量は血圧が変化してもある程度一定に保たれるが,様々な刺激に対し,脳の局所の血流量は変化する.この血流量の調節には,代謝性調節や神経性調節が関わっている.例えば,マイネルト核の神経細胞はアセチルコリンを分泌するが,それがニコチン受容体に作用し,血流が変化するのではないかと考えられている.そこで,アルツハイマー病になるとマイネルト核の神経細胞が脱落することから,これが血管拡張に関係するのではないかと考え,薬ではなく物理的に脳活性できないだろうかということについて研究している.

    方法?では頚動脈の血流を止めたが,その直後の脳血流量は半分くらいにまで下がったものの,徐々に回復した.心臓から脳へ届く血管は右総頚動脈・左総頚動脈・右椎骨動脈・左椎骨動脈の4本だが,このうち2本の血流を止めたため,一旦は極端に脳血流量が下がったものの,椎骨動脈が血流を増やし補ったと考えられる.血流量の変化は,顕微鏡(175倍)で写し出された血管の太さの変化からもよく分かった.
      方法?のピンチ刺激でも脳血流量は増加した.マイネルト核は脳の中の細かい血管の血流に関係する.ピンチ刺激をすることでマイネルト核の神経が働き,アセチルコリンを分泌したため血管が拡張したのだろう.
      方法?の針刺激では,血流はわずかに増えたものの,ほとんど変わらなかった.麻酔したラットでの実験だったため,刺激が弱く,あまり変化しなかったと考えられる.

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    研究所見学
                     
                     実習年月日 2002.6.27 13:20~16:30 
                     場所  東京都老人総合研究所
                    
    1.目的
     東京都老人総合研究所を見学し,説明や実験を通して研究内容を理解する.
    2.研究内容
      脳全体の血流量は血圧が変化してもある程度一定に保たれるが,様々な刺激に対し,脳の局所の血流量は変化する.この血流量の調節には,代謝性調節や神経性調節が関わっている.例えば,マイネルト核の神経細胞はアセチルコリンを分泌するが,それがニコチン受容体に作用し,血流が変化するのではないかと考えられている.そこで,アルツハイマー病になるとマイネルト核の神経細胞が脱落することから,これが血管拡張に関係するのではないかと考え,薬ではなく物理的に脳活性できないだろうかということについて研究している.
    3.実験
    3.1〈目的〉様々な刺激に対し,代謝性調節や神経性調節が起こり,血流量が変化するしくみを理解する.
    3.2〈対象〉ラット
    3.3〈方法〉①麻酔したラットの頭骸骨の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。