Ⅰ説明的な文章
小学校5年生教科書の「見立てる」を参考にしながら述べていく。
(1)指導内容について述べていく。
まず、文章の構成を指導する必要がある。説明的文章教材の一般的な構成としては、序論、文章全体の概要、意味段落の働き、具体的事例の働き、具体的事例と考察、結論である。注意点としては、無味乾燥な構成ばかりを把握する授業ではなく、文章の内容や情報の面白さを加味し、指導することが大切である。
学習指導要領による指導事項を見ていく。低学年では、時間的、事柄の順序などを考えながら内容のだいたいを読むこと、中学年では、目的に応じて中心となる語や文を捉えて、段落相互の関係や事実と意見との関係を考えて読むこと、高学年では、目的に応じて文章の内容を的確におさえて要旨を捉えたり、事実と感想、意見などとの関係をおさえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすることである。さらに、経験や体験を重視して読み、読み手の感想や意見を持つということも重要である。各学年の言語活動例を参考にして、自分の考えを形成すること、思いや考えを発表し合う事も重要である。
「見立てる」の内容は想像力とそれを育む自然や生活と...