(教科)音楽 第1分冊 2011

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     鑑賞教材を選ぶにあたり、配慮する点について述べていきたい。まず初めに個人的な意見として述べたいことがある。自分自身の小学校の音楽の授業の経験として、授業中にクラシック音楽を聴くことは、苦痛であった。理由は、普段聞いている音楽とは違いなじみがなく、興味がないにも関わらず、感想を述べなければならないからだ。回りの多くの児童も同様のことを思っていた。一部のクラシックになじみのある児童以外は、退屈に感じていたと思う。しかし、私自身の大学でのオーケストラの演奏の経験や自身の軽音楽の作曲経験から、大人になるにつれてクラシック音楽などの音の深さ、洗練された美の良さを実感することができるようになってきた。しかし、このことは、今だからわかることであり、小学生などの若いうちに理解することは難しいことである。ヴァイオリンやピアノなどの楽器経験のない児童が大半だと思われる中で大切なことは、音楽に興味を持たせることである。音楽理論や知識的な部分は、発達段階に即して、無理なく身に付けさせるべきであり、これだけ身近に音楽が転がっている時代であるため、興味を持ち始めた児童たちは、自分で勝手に知識を吸収していく。
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