資料名: 「社会学概論 Q0706 社会学概論 第1設題レポート」
設題:「タルコット・パーソンズの社会学の性格について述べよ。」
この資料は、佛教大学通信教育部の2012年度のレポート課題に沿って作成したもので、みなさまのレポート作成の参考資料として役立ててもらいたいと思っております。
通信教育部に在籍している方は、仕事と勉学の両立に苦労されている方が多いと思いますので、時間を有効に使い、勉学を進められるように、参考資料を提供いたします。
第1設題 タルコット・パーソンズの社会学の性格について述べよ。
まず始めに、タルコット・パーソンズの社会学の性格について具体的に触れる前に、「社会学とは何か」について述べる。社会学とは何かについての定義を述べるには非常に難問である。理由は所々あるが、社会学の対象となる分野が非常に多岐に渡ることが一つ挙げることが出来るだろう。しかし、一応の定義として、社会学の定義を述べておくことは大変意義があるだろう。広辞苑によると、「人間の社会的共同生活の構造や機能について研究する学問」と定義している。
そもそも、「社会学」という学問はいつ、誰によって誕生した学問なのか。それは、19世紀前半にフランスのコントという人物が初めて、その名前を創作した。数学や物理学等と比較すると、非常に若い学問である。
社会は、ただ自分の周りの出来事を眺めればそれが何であるかが分かるような存在ではなく、特別な方法を考案しなければ理解することのできない未知の面を持つ存在である。人は社会の中で有形無形の役割を果たしながら生きている。ここで言う役割という意味は、単なる社会的地位を指すのではない。例えば、母親は「母親役割...