◇ はじめに
以下に運動と休息の技術のレポートとして、褥創、尖足、拘縮、良肢位、廃用性症候群についての定義、原因、予防法および看護ケアについて述べる。
◇ 褥瘡
【定義】
骨突出部と外部の物体との間で長時間皮膚および皮下組織が圧迫されるために虚血性壊死を起こした状態。長期臥床患者、老人、重症熱傷患者、神経麻痺のある患者、長期ギブス圧迫を受けた患者等に生じる。
【原因】
同じ応力が加わっても全ての人に褥瘡が発生するとは限らない。これは応力の影響を受ける程度が異なるからである。たとえば、応力を受ける時間が短い場合や頻度が少ない場合ではその影響は少なくなる。その反対に、骨突出部や関節拘縮が強い場合は組織にかかる応力は強くなる。
また、栄養状態が悪いと組織の耐久性が低下し、圧迫やズレなどの外力を受けやすくなる。栄養状態が同じ人でも皮膚が湿潤している部分とそうでない部分では受ける影響は変わってくる。
このように、褥瘡の発生要因にはその人それぞれの身体的な要因と外的な要因がくみ合わさっている。
【メカニズム】
褥瘡は「応力×時間×頻度」により発生することが証明されている。応力とは、圧縮応力、せん断応力(ズレ)、引っ張り応力のことをいう。
たとえば平らで均等な重さの金属のようなものをマットレスに置くと、その部分は一定に圧縮される。しかし、人間の身体には、骨や関節など突起した部分や円柱状の部分があり、それが筋、皮下組織など軟部組織に覆われている。こういったことから、マットレスに寝ると圧縮する、引っ張られる、ずれるなど、複雑でさまざまな力が加わる。
このような応力が組織内の血流に障害を与え、虚血状態を作り、組織の壊死である褥瘡を発生させる。毛細血管を閉塞させるのに必要な圧力は32mmHgといわれている。
◇ はじめに
以下に運動と休息の技術のレポートとして、褥創、尖足、拘縮、良肢位、廃用性症候群についての定義、原因、予防法および看護ケアについて述べる。
◇ 褥瘡
【定義】
骨突出部と外部の物体との間で長時間皮膚および皮下組織が圧迫されるために虚血性壊死を起こした状態。長期臥床患者、老人、重症熱傷患者、神経麻痺のある患者、長期ギブス圧迫を受けた患者等に生じる。
【原因】
同じ応力が加わっても全ての人に褥瘡が発生するとは限らない。これは応力の影響を受ける程度が異なるからである。たとえば、応力を受ける時間が短い場合や頻度が少ない場合ではその影響は少なくなる。その反対に、骨突出部や関節拘縮が強い場合は組織にかかる応力は強くなる。
また、栄養状態が悪いと組織の耐久性が低下し、圧迫やズレなどの外力を受けやすくなる。栄養状態が同じ人でも皮膚が湿潤している部分とそうでない部分では受ける影響は変わってくる。
このように、褥瘡の発生要因にはその人それぞれの身体的な要因と外的な要因がくみ合わさっている。
【メカニズム】
褥瘡は「応力×時間×頻度」により発生することが証明されている。応力とは、...