社会福祉の経過について述べよ。
現代、よく耳にする「社会福祉」。この社会福祉とはどういう意味なのか。先ず、その意味について述べた上で、この設題に取り組みたいと思う。
社会福祉とは、未成年者・高齢者・障害者で生活上何らかの支援や介助を必要とする人、経済的困窮者・ホームレスなどに対し、生活の質の維持・向上させるためのサービスを社会的に提供すること、あるいは、その為の制度や設備を整備することを指す。以上のことを踏まえて、社会福祉の経過について述べていくことにする。
①高度経済成長後期(1965~1973年)と社会福祉の展開について述べる。
戦後、日本の高度経済成長を達成させていくのは、先進諸国では例を見ない労働者の低賃金、長時間労働、そして零細な下請中小企業の存在、更には劣悪な住宅事情や低水準福祉等々であったと言われている。また、様々な環境破壊、公害等が全国で発生し、四日市ぜんそくなどの大気汚染公害訴訟が各地で起こった。一方、GNPは世界2位となるが、「社会的強制生活費」住宅費、教育費などが膨張し、見せ掛けだけの繁栄でしかなかった。
この時期には、核家族化・過疎化・過密化・高齢者の...