「社会福祉援助活動の技術と援助過程について述べよ。」
「社会福祉援助技術」という言葉は社会福祉援助技術を総称する言葉として使用され、「ソーシャルワーク」という言葉と同義で使用されることが多い。社会福祉援助活動は援助者(ワーカー)と援助の対象者(クライエント)の対等な関係によって進みられていく。ワーカーとクライエントが面接などを通して、直接顔を合わせながら支援する方法を「直接援助技術」とよぶ。また、援助者は利用者と直接接することが少なく、多くの場合、社会福祉制度の充実や社会資源を活用することになるが、このように結果的に利用者を側面からサポートする支援方法を「間接援助技術」とよぶ。現在、この2つの援助技術が社会福祉援助技術の中心となっている。「社会福祉士及び介護福祉士法」では、援助方法の体系を直接援助技術、間接援助技術に「関連援助技術」を加えた3つに大別している。
以下、それぞれの援助技術の援助過程について述べる。
〈直接援助技術〉
⒈ 個別援助技術(ケースワーク)
個別援助技術とは、さまざまな社会福祉サービスを、権利の主体である利用者が自分で判断して活用できるように側面的に支援す...