A判定。「学校カウンセリングにおける教師とスクールカウンセラーの取り組みのポイントがよく述べられている」とのコメントをいただきました。
学校カウンセリングの意義、方法、および今後の課題について述べなさい。
カウンセリングとは、心の悩みに応えること、すなわち、相談にのることである。カウンセリングは大きく分けて2種類ある。「治療的カウンセリング」と「発達援助的カウンセリング」である。
「治療的カウンセリング」は、患者の症状や病気をカウンセラー(この場合のカウンセラーは治療をするので、セラピストという)が専門的な知識と技術を用いて治療する。
対象は、神経症(ノイローゼ)の患者である。我々の行動は、自我の現実原則(現実を吟味し、いかにうまく現実に適応するかという原則で自我が働くこと)により、選択、決定される。自我は、外界へ向かう「意識」と、内界へ向かう「無意識」とで成り立っている。この「意識」が「無意識」より小さい場合に、神経症が発症する。無意識のうちに自分の行動が決定されるので、患者が自分の行動を意識でコントロールできなくなるからである。
治療の仕方は、患者の自我の中の無意識を意識化することでその原因を明らかにし、神経症状を取り除くことである。患者にリラックスをさせて、緊張をやわらげ、頭に浮かんでくることをしゃべらせ...