小説日本銀行の感想文

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マクロ現象であるインフレーションを実生活レベルで実感しやすいい題材だと思った。
インフレによって人々の生活は混乱し、津上の家にもインフレによってわずかな恩給も意味がなくなる中、津上は日銀マンとしての使命感から通貨価値が下がるトレンド下にも関わらずあえて預金をするという愚行を犯す。
著者にしてみれば、インフレを実感させやすくするために預金する設定にしたのだろうが、果たしてこの行為は合理的な経済人としての行動なのだろうか?勉強熱心なわりに家族を破滅に追いやる津上の人間性に怒りを感じる。
それだけではなく、この津上は婚約者の家柄を気にする長谷川を軽蔑しながら、いざ自分のことになると、家族の生活のために日銀の寮で住むことを提案されると、人目をはばかり、藤林の件でもそうだ。さらに、津上は家族のために、生活を切り詰めるようなことはしたのだろうか?

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小説日本銀行の感想文
マクロ現象であるインフレーションを実生活レベルで実感しやすいい題材だと思った。
インフレによって人々の生活は混乱し、津上の家にもインフレによってわずかな恩給も意味がなくなる中、津上は日銀マンとしての使命感から通貨価値が下がるトレンド下にも関わらずあえて預金をするという愚行を犯す。
著者にしてみれば、インフレを実感させやすくするために預金する設定にしたのだろうが、果たしてこの行為は合理的な経済人としての行動なのだろうか?勉強熱心なわりに家族を破滅に追いやる津上の人間性に怒りを感じる。
それだけではなく、この津上は婚約者の家柄を気にする長谷川を軽蔑しながら、いざ自分のことにな...

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