起立動作についての資料です。
立ち上がり動作に必要な因子、立ち上がりの動作解析についてそれぞれの相についての分析。
また筋電図から立ち上がり時に働く主要な筋や活動について。
障害別の立ち上がり動作の代償についての資料となります。
『立ち上がり動作』
はじめに
起立動作は日常生活における頻度は高く、最も力学的に負担の大きな日常の活動の1つであり、歩行や階段昇降に比べ膝関節の大きな可動域と股関節ならびに膝関節の大きなモーメントが必要となる。従って、下肢の筋力、バランスおよび身体全体の分節的結合を制御することが効果的なパフォーマンスにとって、重要となる。
2)立ち上がりを決定する要因
3)立ち上がりの動作解析
開始肢位:体幹垂直位、膝関節屈曲90度、足関節底背屈中間位となるように椅子の高さを調整
第1相:体幹前傾から始まり膝関節の伸展(大腿部離床前)までの体重移動相
【体幹が前傾する時期】
<動作の概要>
頭部が前・下方に移動する。
頚部、体幹をほぼ中間位に固定したまま体幹を前に倒す。 (前傾は体幹内部の屈曲ではなく、股関節屈曲で行う動作)
体幹前傾に対する制動として、脊柱起立筋の筋活動が大きく、股関節伸筋群も体幹の前方移動を制御するように遠心性収縮する。
臀部が椅子から離床する際の身体重心の足部への移動と姿勢維持に関しては、前脛骨筋、大腿直筋、ハムストリングスが活動する。
臀部離床の少し前に、脊...